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デザイン指針を作りました

Jun 23 . 2020

デザイナーの安積です。

今回はラクスル事業部のデザイナーでデザイン指針を作ったのでその話しをしようと思います。

なぜ、デザイン指針が必要か?

デザイン指針と言っても、デザインガイドラインでは無く、ラクスル事業部のデザイナーとしてのどのように考え行動し、どのようにデザインをしていくかを言語化したものになります。

 

指針を出来る事で

・各メンバーが「ラクスル事業部のデザイナーとして目指す方向」を共有できる

・「ラクスル事業部のデザイナーの役割」を明確にできる

・どのように「日々のアクションや成長」を考えていけば良いか明確になる

・デザイナーが「やるべきこと」が明確になる

 

社内でのデザイナーの役割に対する認知が広がり、
他職種との共創がしやすくなるという効果も望めると考えます。

 

目指すべき姿の定義する

ラクスル事業部のデザイナーは、

・どうあるべきか(どういう存在であるべきか)

・どんな指標を満たすべきか

・どんな観点を持ってデザインすべきか

を定義していく

 

役割の定義する

以下の観点を満たす役割を定義する

・目指すべき姿を満たす定義になっているか

・ラクスルスタイルとの接合しているか

・日々の業務で立ち戻る指針になっているか

 

「目指すべき姿」を満たすための「役割」なので、この2つを指針として今回作る事が目的です。

 

言語化の方法

デザイナーで会議室に籠もって、付箋を使いワークショップを行う。 と、いう方法は今回はコロナの影響でリモートワークになっている事情もあり使えません。 meetやzoom、miroやwhimsicalを使いワークショップ形式で行う事も選択肢にありましたが、その場の雰囲気や空気感が伝わりにくいリモートでのワークショップを無理に実施せず、別の方法を選択することにしました。

 

1.アイディエーションを各自で行う

2.アイデアを発表する

3.収束させる

4.言語化する

 

1.アイディエーションを各自で行う

リモート環境下でワークショップが出来ないので、以下のお題について各メンバーが各自でアイディエーションを行うという手法を選択しました。

・「ユーザー」に対して

・「チーム」に対して

・「事業」に対して

・「社会」に対して

この4つについて、各デザイナーが「ラクスル事業部のデザイナーとしての担う役割」とその理由について考えてもらいます。

 

2.アイデアを発表する

1週間のアイディエーション期間を取って、各メンバーにアイデアを出してもらい、リモートで発表し、ディスカッションをします。

以下出た一例です

・UX体験を最後に守るのはデザイナー

・パクられるUI/UXを作る

・業界の負をユーザーの負と捉える

・ファクトベースで提案をし続けていく

 

メンバー同士で出たものについてディスカッションしていきました。

「その考えもあるね」

「その視点忘れていた」

「その視点いいね!」

「必要なのになぜ自分は出せなかったんだろ?」 

 

メンバー同士でデザインについて議論をする事があっても、ここまで思考を深掘る事は無かったので面白かったです。

 

「多分同じ考え方かな?」と思っていても、細かい所は違うものです。

指針を作る目的のワークではありますが、言語化することによって、メンバー同士が思考の共有出来たのは非常に良かったです。

そして、思考を共有して良かったのは、それぞれの考え方がある程度同じ方向を向いていたという事です。

ここで全員バラバラだと、指針を作ったとしても、その後が大変です…

 

3.収束させる

かなり多くの「デザイナーの役割」が出たので、それらを収束させ、指針へと近づけて行きます。

ラクスルデザイナーとして、

どうあるべきか?

どんな観点をもうべきか?

どんな指標を満たすべきか?

を考えながらグルーピングをします。

 

グルーピングをしていくと、各グループが

効果:生み出したい効果/結果

役割・目的:目指すべき役割

手段・HOW:目的に紐づく手段やスキル

の3つ分類が出来ますので、色分けをして分かりやすくします。

 

ラクスルには

VISION 「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」

STYLE 「System」「Reality」「Co-Operation」

があります、この視点も入れて、グルーピングした役割がどのラクスルSTYLEかに近いかもプロットしていきます。

グルーピングすると以下になります。

■効果:生み出したい効果/結果

 ・ビジネスインパクト/効果

 ・デファクトスタンダードを作る

 ・生み出したい効果

 

■役割・目的:目指すべき役割

 ・UIUXの責任者/UXを最後に守る

 ・選ばれ続ける理由を作る(長期視点)

 ・他職種から信頼される

 

■手段・HOW:目的に紐づく手段やスキル

 ・ユーザー視点を持つ

 ・本質思考・本質課題の特定

 ・顧客に向けたデザイン

 ・全体最適思考

 ・ロジカルなデザイン

 ・提案力

 ・ファシリテート・リード

 ・全体プロセス意識

 ・基礎的なマインド・スタンス

 ・デザイン指針

 ・デザイナーのブランディング/情報発信

 

出してみると、HOWの部分が多く出ている事が分かります。

ここから、言語化をしていきます。

 

4.言語化する

今回定義するのは、スキルピラミッドの最下層のビジョン・価値観となり、グルーピングした「役割・目的:目指すべき役割」に当たります。

テクニカルスキルやポータブルスキルは「手段・HOW:目的に紐づく手段やスキル」となります。

 

役割・目的で出た3つの関係性を整理

役割は対チーム、対事業、対ユーザーに分けることが出来、それらを線でつないで関係性を明確にしていきます。

 

役割が「何を達成する為に」「どんなデザイナーになる為に」あるのかを定義し、理想像に近づけて行くと事で、目指すべき姿が見えて来ました。

言葉をブラッシュアップ

ラクスルのVisionとStyleと接合する為に、Designer’s VisionとDesigner’s  Styleという形にしました。

Styleにはその言葉を一言で表す英単語を付けて行きます。

 

言葉の選択は非常に難しく

「○○○なデザイナー」

「○○○であれ」

などの様々なアイデアが出ましたが、腹落ちせず…試行錯誤の連続です。

最終的にStyleは全て動詞で終わるような言葉にして、Styleはどういう行動をするのか?を明確にする事が出来ました。

 

そして、完成したのが以下です。

 

Designer’s Vision(目指すべき姿) 

「ユーザー観点を持ってUIUXでビジネスインパクトを最大化できるデザイナー」

 

Designer’s Style(役割の定義)

Collaborative  |  for Team

他職種から信頼される

ラクスルデザイナーは異能・多能なメンバーと同じ目線でチームの一員として共創して、ビジネス価値を最大化します。

 

Value-driven  |  for Service

事業の顧客価値を向上し続ける

ラクスルデザイナーは顧客に持続的に良いサービスを提供し続けられるように、顧客価値を向上し続けます。

 

Honest  |  for Users

プロフェッショナルとしてユーザー体験を守る

ラクスルデザイナーはユーザーのために一貫した体験価値を提供し続けます。

 

デザイナーは常に解像度を高め、他職種と議論を重ね良いプロダクトを作る事を常に考えているので、Vision、Style共にデザイナーとして非常に納得感が高い物になっています。

 

Styleは、対ユーザー、対事業、対チームと各Style毎に視点が違っており、3つのStyle全てが密接に関わります。

どれか1つを満たすのではなく、全てを満たす事が求められます。

 

ラクスル事業部のデザイナーは、今後このVision、Styleをデザイン指針としてデザインをしていきます。

 

Designer’s Skill

VIsion、Styleを満たし、理想のデザイナーを追い求めた時に、求められるベーススキルを定義してきます。アイディエーションで出たHOWの部分もここで使用し、Styleとリンクする形にしました。

 

このスキルはベーススキルであり、ここで書かれている以外のスキルは不要という訳でありません。ベーススキル以外も伸ばし、学ぶ環境もありますので、チャレンジし続ける事が大切です。

 

デザイン指針を作って感じた事

上から指針を押し付けられるのではなく、デザイナー全員が参加して指針を考え議論し作る事によって、デザイナーの納得感の高い物を作る事が出来、言語化する事によってブレを無くす事が出来たと思います。

 

私たちはこれらのデザイン指針を掲げ、職種を超えたチームで様々な業界の仕組みを変える挑戦をしています。この挑戦には、多くの同じ志を持った仲間が必要です。

 

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GoodpatchさんのBlogにもインタビュー記事が出ています。こちらも御覧ください!

ビジネスインパクトが出せるデザイン組織へ。ラクスルとGoodpatchが共創した7ヶ月の軌跡

 

安積 正記
ラクスル事業本部 デザイナー/マネージャー
ラクスル事業本部でデザイングループのマネージャーとプロダクトのデザインをしています。

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RAKSUL Designはさまざまな顧客のワークスタイルに寄り添った、機能的なデザインを提供することに、好奇心と広い視野を持ってチャレンジするデザイナーを求めています。

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